【荷造運賃】仕訳の概要と例
荷造運賃は、商品を梱包するための資材や配送業者へ支払う運送料などに用いられる勘定科目です。
荷造運賃となる費用の例
荷造運賃の対象となる費用 |
運賃- 運送業者への運送料
- 郵便局での郵送料
- 海運、空運等その他の運送料
荷造費用 - 発送用の段ボール
- 緩衝材(ぷちぷち、発泡スチロールなど)
- その他の梱包資材(ガムテープなど)
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荷造運賃と通信費の使い分け
荷造運賃と使い方が似ている科目として『通信費』という勘定科目がありますがその違いを確認しておきましょう。
荷造運賃と通信費の使い分け
荷造運賃は…
商品を販売したときの発送料、発送の為の梱包資材
通信費は…
請求書やカタログ、はがきなどの郵送料
この費用は荷造運賃!というように厳密に仕訳を行わなければならないわけではありませんが、商品の発送に関わる費用は【荷造運賃】商品以外の文書等の郵送は【通信費】といったように自社でのルールを定めて仕訳を行うと良いでしょう。
同じ内容のものを毎回違う科目で処理するのは良くありません。一度決めたルールはなるべく継続して行いましょう。
商品仕入時に負担した発送料は別の科目
発送料に関わる仕訳は、その発送料が商品販売時に支払ったものなのか、商品仕入れ時に負担したものなのか、売上や仕入とは関係なく備品等の購入にかかってきたものなのかで仕訳方法が異なります。
商品を販売した時の発送料
商品を販売して相手へ送るときの送料は【荷造運賃】を使って経費として計上します。
商品を仕入れたときに負担した送料
相手から商品を仕入れたときに送料の負担を自社がする場合は【仕入】を使って商品の価格と一緒に売上原価に含めます。
備品を購入した時に負担した送料
店舗の什器やパソコンなどの備品を購入した時に自社で負担した送料は【消耗品や器具備品など】を使って購入代金に含めます。
仕訳の具体例
例題
6月9日に得意先A商事に商品550,000円を掛けで販売し発送を行った。
なお発送料として○○運送に2,200円を現金で支払った。(送料は自社で負担する)
例題②
5月21日にB販売㈱より商品330,000円を掛けで仕入れて本日受け取った。
なお○○運送へ仕入れ商品の発送料1,100円を現金で支払った。(送料は自社で負担する)
仕入として売上原価に含めて仕訳を行う方法の他に、仕入に係った送料を【仕入諸掛】として別建てで仕訳を行う方法もあります。
例題③
5月15日に店舗の商品陳列棚を220,000円で購入し配送設置料8,000円と併せて現金で支払った。
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