青色専従者給与の届出とは?
青色専従者給与の支払額を経費する場合に必要な届出です。
青色申告の特典である「青色専従者給与」を受けるための届出の事で、この申請書を提出しないと配偶者や親族に給料を支払っても経費にすることが出来ません。
忘れずに提出するようにしましょう。
手続対象となる人
青色専従者給与を経費に参入しようとする青色申告者。
あくまで「青色申告者」の為の特典になりますので「白色申告者」は受けることが出来ません。
提出期限
開業した、もしくは専従者がいることとなったのが何月何日かで提出期限が異なりますので注意してください。
提出期限
- その年の1月15日までに開業した人もしくは新たに専従者がいることとなった場合
=3月15日までに提出 - その年の1月16日以降に開業した人もしくは新たに専従者がいることとなった場合
=開業もしくは新たに専従者がいることとなった日から2か月以内
青色専従者給与に関する届出書の記入例
専従者給与の届出の記載箇所
用紙一番上の「届出」「変更届出」
該当する方にチェックをしてください。
新しく提出する方は「届出」にチェックをします。
納税地
基本的にここは自分の住所地を記入します。(開業届に記載したものと同じ)
上記以外の住所地
上に書いた住所地以外に事業所や店舗を借りて営業している場合にはその住所を記入します。
氏名・生年月日・職業・屋号
職業欄には、自分の業種(事業内容)を記入するようにします。
屋号欄には、考えた屋号を記入します。
※事業をするうえで屋号は必須ではないので、屋号が無い場合は空欄で構いません。
申請年月日
この届出を適応させる年月日を記入します。
例えば30年8月より専従者へ給料の支払いを始める場合「30年8月」と記入します。
専従者の氏名
専従者として給料を支払う人の氏名を記入します。
続柄
事業主から見てその専従者との関係性を記入します。
例)夫が事業主でその妻が専従者として給料を貰う場合「妻」と記載。
経験年数
手伝ってもらう職務内容の経験年数を記入します。
例)経理として3年間働いていた妻が仕事を辞めて夫の事業の経理として仕事を手伝うようになった場合経験年数は「3年です」
仕事の内容・従事の程度
手伝ってもらう仕事内容をそのまま記入します。
例)経理事務、営業事務、事務全般など
従事の程度は、「平日○時間程度」などと記載します。
資格等
従事する業務に関係する資格を専従者が持っている場合記入しましょう。
例)経理をしてもらうなら簿記など
給与の支給期
具体的な日にちを記入します。
例)毎月25日や毎月末日など
給料の月額
支払う給料の月額を記入します。
ここで記入した金額を支給上限としますので少し余裕をもった金額を記載しておくと良いでしょう。
※それ以上の金額を支払う場合「変更届」を提出しなくてはいけません。
賞与の支給期
ボーナスを支給する月を記入します。
例)毎年6月・12月など
賞与の支給基準
給料の○か月分や○万円など具体的な数字を記入します。
給料の時同様、この金額が支給上限となりますので余裕をもって記載しておくと良いでしょう。
昇給の基準
「毎年おおむね○%」や「業績による」などと記入しておけば問題ありません。
その他の参考事項
専従者がパートに出ていたり、就学している場合に記入します。
例)○○株式会社や○○大学夜間部など
使用人の給与
専従者以外に使用人を雇っている場合、専従者と類似する仕事に従事している人や使用人の給与水準を代表する人の例を選んで記入します。
使用人を雇い入れていない場合は記入の必要はありません。
使用人がいたとしても記入しないことで青色専従者が受けられないということもありません。
青色専従者給与の届出の入手方法
- 税務署に置いてあるものを貰う
各税務署に直接取りに行き、手書きで記入します。 - 国税庁のホームページでダウンロードする
PDFファイルでダウンロード出来るようになっています。
印刷してから手書きで記入して提出します。
国税庁ホームページ:[手続名]所得税の青色申告承認申請手続 - ウェブサービスを利用する(おススメ!)
開業に必要な書類を無料で一括作成できるサービスを利用して作成することも出来ます。
ウェブサービスで作成したものを税務署に提出してください。
開業に必要なその他の書類
開業する際に提出するその他の書類の記載例も掲載しておりますので是非ご参考に下さい。