毎月のお給料から源泉所得税を計算するときはその給料の金額を基に源泉所得税の計算をするのが普通ですが、賞与の源泉所得税は少しだけ計算方法が異なります。
そんな賞与の源泉所得税の計算を手順と例をもとに解説します。
賞与の源泉所得税の計算方法 (基本編)
基本的には、以下の表を使って次の手順で源泉所得税の計算をします。
賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(1) | 賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(2) |
- 前月の給料から社会保険の金額を差し引く。
- 上記①の金額と扶養の人数を上の表「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて税率を求めます。
- 賞与の金額から社会保険を引いた金額に上記②の税率を乗じた金額が賞与から差し引く源泉所得税の額となります。
賞与の源泉計算例
会社員の開業太郎さんの場合…
扶養家族は1人
賞与の総支給額 600,000円
社会保険 90,000円
前月の給料 300,000円
前月の社会保険 45,000円
①300,000円-45,000円=255,000円
②表に当てはめると税率は4.084%
③(600,000円-90,000円)×4.084%=20,828円が賞与から差し引く源泉所得税
賞与の源泉所得税を計算するときのポイントは、賞与の総支給額ではなく前月の給料をベースとして税率が決定されるという点です。
そこさえ注意すれば難しい計算は必要ありませんのでこのポイントだけは抑えるようにしましょう。
源泉所得税を計算するときの社会保険は健康保険・厚生年金・雇用保険の事を指します
賞与の源泉所得税の計算上、前月の給料をベースとして計算すると説明いたしましたが前月の給料の支給が無かった場合など、イレギュラーな場合の賞与の計算方法を次に解説します。
賞与の源泉所得税の計算方法 (例外編)
基本的には上記で説明した基本の計算方法で賞与に対する税額の計算をしますが、以下の場合は基本とは違った方法で計算することとなります。
賞与の金額が前月の給料の10倍を超える場合
賞与の金額(社会保険控除後)が前月の給料(社会保険控除後)の10倍を超える金額になる場合は以下の方法で賞与に対する源泉所得税の計算を行います。
- 賞与額から社会保険を差し引いた額÷6
- 上記①+社会保険控除後の前月給料
- 上記②の金額を「給与所得の源泉徴収月額表」に当てはめ税額を求めます。
- 上記③-前月給料の源泉所得税
- 上記④×6=賞与から差し引く源泉所得税額
以上の手順で税額を計算することとなります。
賞与の源泉計算例 例外①
社員の開業太郎さんの場合…
扶養家族1人
賞与の総支給額 3,500,000円
賞与の社会保険 525,000円
前月の給料 300,000円
前月の社会保険 45,000円
前月の源泉所得税 5,000円
① 2,975,000円÷6=495,833
② 495,833+255,000=750,833
③ 750,833を月額表に当てはめると68,200円
④ 68,200-5,000=63,200
⑤ 63,200×6=379,200円が賞与から差し引く源泉所得税額となります。
基本の計算方法よりも複雑な計算方法となります。
又、税額の表もこの場合は「給与所得の源泉徴収月額表」を用いることとなりますのでご注意ください。
前月に給料の支払いが無かった場合
賞与の支給月の前月に給料の支払いが無い従業員がいた場合には、以下の方法で税額の計算を行います。
- 賞与額から社会保険を差引いた金額÷6
- 上記①を給与所得の源泉徴収税額月額表に当てはめ税額を求めます
- 上記②×6=賞与から差引く源泉所得税の額
以上の手順で計算することとなります。
計算手順は多くなく煩雑ではありませんが、この場合も「給与所得の源泉徴収税額表の月額表」を用いるという点に注意するようにしましょう。
基本的には賞与の源泉を求める時には「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」
上記の2例とイレギュラーな場合は「給与所得の源泉徴収税額月額表」を使って求めることとなります。
源泉徴収税額の計算がめんどくさい、よくわからないという場合には給料計算のソフトを使うことをお勧めします。
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給料計算は給料計算ソフトがおススメ
給料計算は源泉所得税、健康保険、厚生年金、雇用保険、住民税など様々な税金等との関わりがあるためとても煩雑で大変な作業を必要とします。
今回解説した賞与の源泉所得税の計算方法だけでも基本と例外を合わせれば3通りの計算方法があり
それを一つ一つ計算するとなるととても大きな事務的負担となり小規模事業所や個人事業主の方にとっては本業にしわ寄せが行ってしまいます。
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