はじめに
「青色申告ってなに?」「白色と何が違うの?」「本当にやった方がお得なの?」
初めて確定申告をする方にとって、青色申告は聞き慣れない制度かもしれません。でも、実は"とてもお得な制度"なんです。
この記事では、個人事業主やフリーランス、副業で収入を得ている方に向けて、青色申告の基本的な仕組みから白色申告との違い、具体的なメリット、そして申請方法まで、初心者にもわかりやすく解説します!
青色申告とは?ざっくり言うと…
青色申告とは、税務署に事前申請をすることで利用できる**"優遇された確定申告の方式"**です。
正式には「所得税青色申告」といい、1949年に導入された制度です。名前の由来は、申告書の用紙が青色だったことから来ています(現在は色による区別はありません)。
帳簿づけの手間はかかりますが、以下のような大きなメリットがあります:
- 所得から最大65万円の控除が受けられる(所得税・住民税の節税になる)
- 赤字を3年間繰り越せる(将来の黒字と相殺できて節税対策に有利)
- 家族への給与も経費にできる(条件あり)
- 30万円未満の減価償却資産を全額経費計上できる
個人事業主や副業で一定以上の所得がある方には、ぜひ活用してほしい制度です。特に「経費の管理はしっかりしたい」「できるだけ税金は抑えたい」という方には最適な選択肢といえるでしょう。
白色申告との違いはここ!
青色申告と白色申告の違いを表にまとめました。この違いを理解することで、どちらを選ぶべきか判断する材料になります。
比較項目 | 白色申告 | 青色申告 |
---|---|---|
控除額 | なし | 最大65万円(または10万円) |
帳簿の種類 | 簡易帳簿でも可 | 複式簿記が必要(会計ソフト対応) |
損失の繰越 | × | 最大3年間繰越可能 |
家族への給与 | 経費にできない | 専従者給与として経費にできる(条件あり) |
少額減価償却資産 | 3年で償却 | 30万円未満なら全額経費計上可 |
開業費・創業費 | 5年で償却 | 全額経費計上可 |
つまり、「少しでも得したいなら、青色申告を選ばない手はない!」ということですね。
特に最大の魅力となる「65万円の所得控除」は、どれくらいのメリットがあるのでしょうか?
青色申告特別控除のメリット(具体例)
年間所得が300万円の個人事業主の場合:
- 白色申告の場合:300万円に対して課税
- 青色申告の場合:300万円 - 65万円 = 235万円に対して課税
所得税(例:20%)と住民税(10%)を合わせると、約19.5万円の節税になります! (計算例:65万円×30%=19.5万円)
これは単純に「得した」と考えられる金額で、年間の会計ソフト代(1〜2万円程度)を差し引いても、十分なメリットがあることがわかります。
青色申告をするために必要なこと
青色申告を始めるには、主に「申請」と「帳簿づけ」の2つのステップが必要です。
1. 青色申告承認申請書を提出する
青色申告を行うためには、まず税務署に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。
- 提出期限:
- 開業日から2ヶ月以内、または
- 青色申告をしようとする年の3月15日まで(既に事業を行っている場合)
- 提出方法:税務署に提出(郵送・持参・e-Taxいずれも可)
- 書類入手方法:
- 国税庁のWebサイトからダウンロード
- 税務署の窓口で入手
- freee開業などのサービスで作成
「申請書って難しそう…」と心配する方も多いですが、最近はクラウド会計ソフトを使えば、必要事項を入力するだけで簡単に書類を作成できるようになっています。税務署のウェブサイトでも記入例が掲載されていますので参考にしてみましょう。
例えば、マネーフォワード確定申告やfreee会計などのサービスでは、質問に答えていくだけで申請書が作成できる機能があります。
2. 帳簿をしっかりつける
青色申告を行うには、日々の取引を記録する「帳簿づけ」が欠かせません。
- 複式簿記での記帳が基本(65万円控除を受けるための条件)
- 簡易簿記の場合は10万円控除になる点に注意
- 会計ソフトを使えば自動で仕訳・確定申告書類作成ができる
「複式簿記って難しそう…」という不安があるかもしれませんが、現在の会計ソフトは非常に使いやすく、専門知識がなくても対応できるようになっています。
例えば:
- 銀行口座やクレジットカードと連携すれば、取引データが自動で取り込まれる
- レシートをスマホで撮影するだけで経費として記録できる
- 自動で仕訳を提案してくれる機能もある
つまり、専門知識がなくても、ソフトの指示に従って操作するだけで複式簿記の帳簿が完成します。
青色申告を成功させるための記帳のコツ
青色申告を確実に成功させるためには、日々の記帳を習慣化することが大切です。ここではその具体的なコツをご紹介します。
おすすめの記帳方法
- 週に1回、決まった曜日に記帳する習慣をつける
- 例:毎週金曜日の夜に30分だけ記帳時間を設ける
- 溜めすぎると大変なので、小分けにするのがコツ
- 領収書やレシートの管理を徹底する
- デジタル化:スマホアプリで撮影して電子保存
- 物理的な保管:月ごとや経費カテゴリごとに分類して保管
- プライベートと事業の口座を分ける
- 事業用の銀行口座とクレジットカードを作ると管理が楽になる
- 会計ソフトと連携させれば、ほとんどの取引が自動記録
これらの習慣を身につければ、確定申告の時期に慌てることなく、スムーズに申告書を作成することができます。
よくある質問(Q&A)
ここでは、青色申告について初心者の方がよく疑問に思う点を解説します。
Q. 青色申告は誰でもできるの?
A. 原則として、事業所得や不動産所得がある人が対象です。具体的には:
- 個人事業主やフリーランス
- 不動産オーナー
- 副業で一定の所得がある方
給与所得のみの方(一般的なサラリーマン)は対象外ですが、副業で事業所得がある場合は利用できます。
Q. 確定申告のときに急に「青色」にできる?
A. できません。必ず事前の申請が必要です。具体的には:
- 新規開業の場合:開業から2ヶ月以内
- すでに事業を行っている場合:青色申告を行いたい年の3月15日まで
例えば、2025年分(2025年1月1日~12月31日の所得)の確定申告から青色申告を利用したい場合は、2025年3月15日までに申請する必要があります。
Q. 控除額が65万円じゃなくて10万円になるのはなぜ?
A. 青色申告特別控除が65万円になるためには、以下の2つの条件を満たす必要があります:
- e-Taxによる電子申告または電子帳簿保存法に対応した保存をしていること
- 複式簿記で帳簿を作成していること
これらの条件を満たさない場合(紙で提出する場合や、簡易簿記の場合)は、控除額が10万円になります。
Q. 会計ソフトは必須?手書きではダメ?
A. 法律上は手書きでも問題ありませんが、実務上はほぼ会計ソフトが必須と考えた方が良いでしょう。理由は:
- 複式簿記は専門知識がないと難しい
- 手計算だとミスが起きやすい
- 確定申告書類の作成も自動化できる
- 月額1,000円程度から使える会計ソフトが充実している
コスト面でも、会計ソフトを使う方が時間の節約になり、結果的にお得です。
まとめ|"得"にしたいなら、青色申告を選ぼう
ここまで青色申告について詳しく解説してきましたが、ポイントをまとめると:
- 青色申告は、控除・損失繰越・専従者給与などメリットが豊富!
- 帳簿づけが必要だが、会計ソフトでラクに対応可能
- 「まずは申請書の提出」が第一歩!
特に収入が増えてきた個人事業主やフリーランスの方にとっては、青色申告のメリットは非常に大きいと言えます。確かに少し手間はかかりますが、その分のリターンは十分にあります。
確定申告の時期に慌てないよう、早めの準備をおすすめします。会計ソフトを活用すれば、初心者でも無理なく青色申告に対応できるはずです。
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