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【2025年最新】個人事業主のためのクラウド会計ソフト完全比較ガイド|初心者でも使いこなせる3選

【2025年最新】個人事業主のためのクラウド会計ソフト完全比較ガイド|初心者でも使いこなせる3選
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ひとり起業ラボ編集部

「ひとりで始めて、ひとりで悩まない」をテーマに、 開業・副業・フリーランスのリアルを伝えるWebメディア。 自身も個人事業主としての経験をもつ税理士・編集者・クリエイター陣が、 ひとり起業の“あるあるな壁”に寄り添いながら、やさしく解説します。 【得意ジャンル】:開業・会計・確定申告・法人化・業務効率化・コンテンツ運営 【監修協力】:現役税理士・社労士・デザイナー・Webマーケター

「青色申告の帳簿づけをラクにしたい」「会計ソフトの選び方がわからない」「自分に合った会計ソフトはどれ?」

こんな悩みを抱えている個人事業主やフリーランスの方は多いのではないでしょうか。

青色申告の最大のメリットである「65万円の控除」を受けるためには「複式簿記による記帳」が必要です。しかし、複式簿記は会計知識がなければハードルが高いものでした。

そこで救世主となるのがクラウド会計ソフトです。

近年のクラウド会計ソフトは格段に進化し、会計知識がなくても青色申告に必要な帳簿を簡単に作成できるようになりました。銀行口座やクレジットカードと連携して自動で記帳してくれる機能など、かつての「経理作業」のイメージを覆す便利な機能が満載です。

この記事では、クラウド会計ソフトの選び方から、主要3サービスの徹底比較、実際の口コミ、よくある質問まで、クラウド会計ソフト選びに必要な情報をすべて網羅しています。

この記事の目次
  1. クラウド会計ソフトとは
  2. クラウド会計ソフトのメリット・デメリット
  3. 主要3社クラウド会計ソフト徹底比較
  4. クラウド会計ソフト選びのポイント
  5. 業種別おすすめクラウド会計ソフト
  6. 実際の利用者の口コミ・評判
  7. クラウド会計ソフトの導入ステップ
  8. クラウド会計ソフトに関するよくある質問
  9. まとめ

クラウド会計ソフトとは

クラウド会計ソフトとは、インターネット上でデータを管理する会計ソフトのことです。従来のパソコンにインストールして使う会計ソフトと異なり、インターネット環境があればどこからでもアクセスして利用できます。

従来の会計ソフトとの違い

項目クラウド会計ソフト従来の会計ソフト(インストール型)
データ保存場所クラウド上(インターネット)インストールしたPC内
アクセス方法インターネット環境があればどこからでもインストールしたPCからのみ
自動更新自動で最新版に更新手動でアップデートが必要
バックアップ自動で取得される手動でのバックアップが必要
銀行・カード連携ほとんどのサービスで対応基本的に非対応
料金体系サブスクリプション(月額/年額)買い切り型

クラウド会計ソフトの最大の特徴は、銀行口座やクレジットカードと連携して取引データを自動取得できる点です。これにより、従来は手作業で行っていた入力作業が大幅に削減され、経理業務の効率化につながります。

クラウド会計ソフトのメリット・デメリット

クラウド会計ソフトの5つのメリット

1. 銀行口座・クレジットカードとの連携で自動記帳

最大のメリットは銀行やクレジットカードとの連携による自動記帳機能です。取引データが自動で取り込まれ、AIが過去の入力パターンを学習して自動で仕訳を提案してくれます。これにより、手作業での入力時間が大幅に削減されます。

2. どこからでもアクセス可能

インターネット環境があれば、PC、タブレット、スマートフォンなど様々なデバイスからアクセスできます。外出先でも経理作業ができるため、隙間時間を有効活用できます。

3. 会計知識がなくても使いやすい

会計の専門知識がなくても直感的に操作できるよう設計されています。特に青色申告書類の作成は、ガイド付きで簡単に作成できるようになっています。

4. 自動バックアップでデータ紛失のリスク軽減

データはクラウド上に保存されるため、PC故障やトラブルがあってもデータが消失するリスクが低いです。定期的な自動バックアップも行われるため安心です。

5. 常に最新の税制に対応

税制改正があっても自動でアップデートされるため、常に最新の税制に対応した状態で利用できます。税制の変更を気にする必要がありません。

クラウド会計ソフトの3つのデメリット

クラウド会計ソフトにも、いくつかのデメリットがあります。

1. インターネット環境が必須

インターネット接続が必要なため、ネット環境がない場所では利用できないことがデメリットです。ただし、最近は一部のサービスでオフライン対応機能も提供されています。

2. 継続的なコストがかかる

サブスクリプション型の料金体系のため、使い続ける限り費用が発生します。長期的に見ると、インストール型の買い切りソフトより総コストが高くなる可能性があります。

3. 高度な機能では上級者向けソフトに劣る面も

シンプルで使いやすい反面、複雑な経理処理や細かいカスタマイズでは専門的なソフトに機能面で劣る場合もあります。

主要3社クラウド会計ソフト徹底比較

現在、個人事業主向けのクラウド会計ソフトとして主流なのは以下の3つです。

  1. マネーフォワードクラウド会計
  2. やよいの青色申告オンライン
  3. freee会計

それぞれのサービスを様々な角度から徹底比較していきましょう。

基本情報比較表

項目マネーフォワード<br>クラウド会計やよいの青色申告<br>オンラインfreee会計
月額料金(年間契約)1,280円〜(年10,800円〜)858円〜(年10,300円〜)1,480円〜(年11,760円〜)
無料お試し期間30日間初年度無料あり30日間
対応OSWindows/Mac<br>iOS/AndroidWindows/Mac<br>iOS/AndroidWindows/Mac<br>iOS/Android
自動取引取得対応金融機関数3,600以上2,500以上3,000以上
白色申告対応
青色申告対応
スマホアプリ
サポート体制チャット・メール電話・チャット、メールチャット・メール

機能面の詳細比較

各サービスの主要機能を5段階評価で比較してみました。

機能マネーフォワードやよいfreee
自動取引連携★★★★★★★★☆☆★★★★☆
自動仕訳精度★★★★☆★★★☆☆★★★★★
UIの使いやすさ★★★★☆★★★☆☆★★★★★
帳票の見やすさ★★★★☆★★★★★★★★★☆
申告書作成の簡単さ★★★★☆★★★★☆★★★★★
カスタマイズ性★★★★★★★★☆☆★★★☆☆
レポート機能★★★★☆★★★☆☆★★★★★
スマホアプリの完成度★★★★☆★★★☆☆★★★★★

各サービスの詳細解説

PR:それぞれのサービスの特徴を詳しく解説します。

マネーフォワードクラウド会計

最大の強みは、自動記帳の連携ができる金融機関やクレジットカード数が3,600以上と業界トップクラスであることです。幅広い金融機関と連携できるため、自動記帳の恩恵を最大限に受けられます。

UIはシンプルで操作しやすく、初めて会計ソフトを使う方でも比較的取り組みやすいデザインになっています。機能と価格のバランスが良く、多くの個人事業主におすすめできるサービスです。

マネーフォワード クラウド会計の料金プラン

  • パーソナルミニプラン:​月額1,280円(年額払いの場合、月額900円相当)​
  • パーソナルプラン:​月額1,980円(年額払いの場合、月額1,280円相当)​
  • パーソナルプラスプラン:​月額3,980円(年額払いの場合、月額2,980円相当)

おすすめの人:複数の銀行・クレジットカードを使っている方、バランスの取れた機能と価格を求める方機能と使いやすさのバランスで選ぶならマネーフォワードクラウド会計は、銀行連携数No.1かつ、シンプルで直感的なUIを備えています。自動取引連携の精度が高く、入力作業の手間を大きく削減できるでしょう。

やよいの青色申告オンライン

老舗会計ソフトメーカーならではの安定感と信頼性が最大の特徴です。電話サポートが充実しており、困ったときに人による丁寧なサポートを受けられるのは大きな安心材料となります。

特筆すべきは初年度無料で利用できるセルフプランの存在です。起業したての方や、予算を抑えたい方に非常に魅力的な選択肢となります。

やよいの青色申告 オンラインの料金プラン

  • セルフプラン:​年額10,300円(初年度無料)​
  • ベーシックプラン:​年額17,250円(初年度無料)
  • トータルプラン:​年額30,000円(初年度半額の15,000円)

おすすめの人:電話サポートを重視する方、コストを抑えたい方、会計の基礎知識がある方コスパと安定性を重視するならやよいの青色申告オンラインは、初年度無料のプランがあり、コストパフォーマンスに優れています。長年の実績から培われた安定性と充実したサポート体制が魅力です。

freee会計

freeeの最大の特徴は、とにかく使いやすいUI/UX設計です。会計用語を極力わかりやすい言葉に置き換え、初心者でも迷わず操作できるよう細部まで配慮されています。

確定申告書の作成フローは3社の中で最もシンプルで、質問に答えていくだけで簡単に申告書が完成します。また、経営状況を可視化するレポート機能も充実しており、事業分析にも役立ちます。

freee会計の料金プラン

  • スタータープラン:​月額1,480円(年額払いの場合、月額980円相当)​
  • スタンダードプラン:​月額2,680円(年額払いの場合、月額1,980円相当)​
  • プレミアムプラン:​月額4,980円(年額払いの場合、月額3,316円相当)

おすすめの人:会計知識がほとんどない方、UIの使いやすさを重視する方、スマホ中心で利用したい方 使いやすさを最優先するならfreee会計は、直感的な操作性と初心者にやさしいガイド機能が充実しています。会計知識がない方でも安心して利用できる設計で、確定申告までスムーズに進められます

クラウド会計ソフト選びのポイント

クラウド会計ソフトを選ぶ際に重要なポイントを解説します。自分のニーズに合ったソフトを選ぶためのチェックリストとしてご活用ください。

1. 利用する金融機関との連携

あなたが利用している銀行やクレジットカードが連携対象かどうかが最も重要です。主要なクラウド会計ソフトはそれぞれ公式サイトで対応金融機関を公開しているので、事前に確認しましょう。

2. 自分の会計知識レベルに合ったUI

会計の知識レベルによって、適したソフトは異なります。

  • 会計知識がほぼない: freeeやマネーフォワードの直感的なUI
  • ある程度の知識がある: やよいなど、より細かい設定が可能なソフト

3. サポート体制

困ったときのサポート体制も重要な選択ポイントです。

  • 電話サポートが必要: やよいの青色申告オンライン
  • チャット/メールで十分: マネーフォワード、freee

4. 将来的な拡張性

事業拡大や法人化の可能性がある場合は、将来的な拡張性も考慮しましょう。多くの場合、同じサービス内で個人事業主向けから法人向けへのアップグレードが可能です。

5. 料金プラン

長期的に使用することを考え、年間コストを比較することが大切です。また、自分に必要な機能が含まれるプランを選びましょう。

6. 業種特化機能の有無

業種によっては特定の機能が必要な場合があります。例えば:

  • 飲食店: 在庫管理機能
  • 小売業: POS連携機能
  • 建設業: 工事管理機能

業種別おすすめクラウド会計ソフト

業種によって最適なクラウド会計ソフトは異なります。ここでは主要な業種別のおすすめを紹介します。

IT・Webフリーランス向け

おすすめ: マネーフォワードクラウド会計、freee会計

理由:

  • 多くのITフリーランスは複数の取引先と取引があるため、請求書管理機能が充実しているサービスが適しています
  • オンラインでの取引が多いため、銀行連携機能の充実度が重要
  • 税理士との連携もしやすいクラウドサービスが便利

飲食・小売業向け

おすすめ: マネーフォワードクラウド会計、freee会計

理由:

  • 在庫管理機能が必要な場合が多い
  • 現金取引の頻度が高いため、手入力のしやすさも重要
  • 安定したサービスで長年の実績があるものが安心

建設・不動産業向け

おすすめ: マネーフォワードクラウド会計

理由:

  • 工事別・物件別の管理が必要
  • 専門的な勘定科目が多いため、カスタマイズ性が高いものが適している
  • 細かい原価管理が必要なことが多い

医療・福祉関連向け

おすすめ: マネーフォワードクラウド会計

理由:

  • 保険請求関連の処理が多い
  • セキュリティ面での信頼性が特に重要
  • レセプト関連システムとの連携が便利

実際の利用者の口コミ・評判

実際にクラウド会計ソフトを利用している個人事業主の方々の声を集めました。

マネーフォワードクラウド会計の口コミ

Webデザイナー A.T.さん(利用歴2年)

「銀行連携が豊富で、ほぼすべての取引が自動で取り込まれるのが最高です。最初に設定する手間はありますが、その後の時短効果は絶大。自動仕訳の精度も高く、月の帳簿付けが30分程度で終わるようになりました。」

イラストレーター M.K.さん(利用歴1年)

「会計知識ゼロからスタートしましたが、直感的に操作できて助かりました。ただ、専門用語について調べる必要があることも。確定申告の時期は特に便利で、書類作成もスムーズでした。」

不満点として多かった意見

「プラン料金が上がったのが残念」「たまにシステムが重くなることがある」「高度な分析が必要な場合は機能が足りない」

やよいの青色申告オンラインの口コミ

カフェオーナー S.Y.さん(利用歴3年)

「初年度無料で始められたのが決め手でした。操作性は少し古い感じもしますが、電話サポートがあるのが安心。疑問点があってもすぐに解決できます。」

建設業 T.N.さん(利用歴2年)

「老舗の会計ソフトなので税理士も使い方を知っていることが多く、連携しやすいです。やはり安定感があります。」

不満点として多かった意見

「自動連携の設定がやや複雑」「UIがやや古めかしい」「スマホアプリの機能が限定的」

freee会計の口コミ

プログラマー K.S.さん(利用歴1年半)

「とにかく使いやすい!会計用語がわかりやすく言い換えられているので、専門知識がなくても直感的に操作できます。確定申告のガイドも非常にわかりやすく、初めての確定申告でも迷わずできました。」

ヨガインストラクター Y.M.さん(利用歴8か月)

「スマホでほとんどの作業ができるのが便利。レシートの写真を撮るだけで経費登録できる機能は本当に時短になります。経営状況が可視化されるダッシュボードも見やすくてモチベーションになります。」

不満点として多かった意見

「料金が他社より高め」「サポートの返信が遅いことがある」「細かいカスタマイズには不向き」

クラウド会計ソフトの導入ステップ

クラウド会計ソフトの導入はどのように進めれば良いのでしょうか?ここでは導入から運用までのステップを解説します。

STEP1: 無料トライアルを活用する

各サービスとも無料お試し期間があるので、まずは実際に使ってみることをおすすめします。操作感や自分の業務フローに合うかを確認しましょう。

STEP2: 基本設定を行う

アカウント登録後、以下の基本設定を行います:

  1. 事業者情報の登録
  2. 勘定科目の確認・カスタマイズ
  3. 銀行口座・クレジットカードの連携設定
  4. 取引先の登録

STEP3: 過去の取引データを移行する(必要な場合)

年の途中から始める場合は、過去の取引データを入力する必要があります。多くのサービスではCSVでのインポート機能が用意されています。

STEP4: 日々の取引を記録する

基本的な運用フローは以下の通りです:

  1. 銀行・クレジットカードデータの自動取得
  2. 自動仕訳の確認・修正
  3. 現金取引の手動入力
  4. 月次での帳簿確認

STEP5: 確定申告書の作成

年末になったら、確定申告書の作成機能を使って申告書を作成します。多くのサービスでは、ガイダンスに従って質問に答えていくだけで申告書が完成します。

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クラウド会計ソフトに関するよくある質問

ここでは、クラウド会計ソフトに関してよく寄せられる質問と回答をまとめました。

Q1: クラウド会計ソフトは安全ですか?データ漏洩の心配はありませんか?

A: 主要なクラウド会計ソフトは、銀行並みのセキュリティ対策を講じています。具体的には、SSL通信による暗号化、二段階認証、定期的なセキュリティ監査などが実施されています。ただし、ユーザー側でもパスワード管理などの基本的なセキュリティ対策を行うことが重要です。

Q2: 確定申告は本当にクラウド会計ソフトだけで完結できますか?

A: 基本的には完結できます。クラウド会計ソフトでは、日々の取引記録から自動的に確定申告書類を作成する機能があります。ただし、複雑な所得控除がある場合や事業規模が大きい場合は、税理士に確認してもらうことをおすすめします。

Q3: 税理士と連携して利用することはできますか?

A: 可能です。多くのクラウド会計ソフトには「税理士招待機能」があり、自分のデータを税理士と共有できます。これにより、税理士に記帳代行や確定申告書のチェックを依頼しやすくなります。

Q4: 途中で他のクラウド会計ソフトに乗り換えることはできますか?

A: 多くのクラウド会計ソフトでは、他社サービスからのデータ移行機能を提供しています。​具体的には、CSV形式でのデータインポート機能などがあります。​ただし、移行可能なデータの範囲や手順はソフトによって異なるため、乗り換えを検討する際は事前に各サービスのサポート情報を確認することをおすすめします。​

まとめ

クラウド会計ソフトは、個人事業主やフリーランスにとって、経理業務を効率化し、確定申告をスムーズに行うための強力なツールです。​主要な3つのサービス(マネーフォワード クラウド会計、やよいの青色申告 オンライン、freee会計)にはそれぞれ特徴があり、料金プランや機能、サポート体制が異なります。​自分のビジネスのニーズや会計知識、予算に合わせて最適なソフトを選択することが重要です。​また、無料トライアル期間を活用して、実際の使い勝手を確認することもおすすめします。

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ひとり起業ラボ編集部

「ひとりで始めて、ひとりで悩まない」をテーマに、 開業・副業・フリーランスのリアルを伝えるWebメディア。 自身も個人事業主としての経験をもつ税理士・編集者・クリエイター陣が、 ひとり起業の“あるあるな壁”に寄り添いながら、やさしく解説します。 【得意ジャンル】:開業・会計・確定申告・法人化・業務効率化・コンテンツ運営 【監修協力】:現役税理士・社労士・デザイナー・Webマーケター

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