会計・経理

単式簿記と複式簿記の違いとは?記入例を交えて解説!

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簿記には「単式簿記」と「複式簿記」という2種類の帳簿付けの方法があります。

青色申告65万円控除を受けるには絶対必要な「複式簿記」ですが、「単式簿記」とはどういった違いがあるのか、それぞれのポイントを解説します。

単式簿記と複式簿記の違い

単式簿記(簡易的な簿記)とは

1つの科目に絞って取引を記録していく方法です。

家計簿やお小遣い帳、預金通帳もこの単式簿記による記帳がされています。

例えば

預金通帳では、預金が増えたのか、減ったのかという「預金額」という1面のみに注目して記帳されていますよね。

家計簿でも現金が増えたのか減ったのか結果残高が幾ら残っているのかという「現金」というお金の流れの1面のみに注目して記帳がされています。

このように単式簿記は普段の生活の中でも接点があるので身近で簡単な簿記とよく言われています。

複式簿記(正規の簿記)とは

1つの取引を2面的にとらえて記録していく方法になります。

単式簿記では「現金や預金」の動きにだけ注目して記録していたものを複式簿記では「現金や預金が動いた理由」も一緒に記録をしていきます。

例えば

100円の文房具を現金で購入した場合
単式簿記では、現金が100円減ったという記録しかしませんが
複式簿記では、現金が100円減って(資産の減少)文具代が増えた(費用の増加)という2つの側面を借方・貸方で仕訳を切って記録を行います。

青色申告で65万円の控除を受ける際に要件となってくる「正規の簿記の原則により記帳していること」この要件を満たすものが複式簿記による記帳となります。

単式簿記と複式簿記の具体例でみる

単式簿記と複式簿記の記帳の仕方を実際の例に沿って比べてみましょう。

例えばこんな流れがあった場合

8月1日 商品Aを3万円で㈱○○から仕入れた。代金は現金で支払った
8月5日 喫茶店で仕事の打ち合わせをして飲食代3,000円を支払った
8月18日 商品Aが5万円で売れた。代金は現金で貰った。

単式簿記の場合

 

 

 

単式簿記で記帳する場合のポイントは、金額を「収入」と「支出」に振り分けることです。
お金が出ていったら支出欄に金額を記入して、お金が入ってきたら収入欄に金額を記入するだけですので何も難しいことはありません。

一方この取引を複式簿記で記帳した場合次のようになります。

複式簿記の場合

 

 

 

複式簿記で記帳した場合のポイントは、金額は左右に分けずに科目を左右(借方・貸方)に分けて記帳します。

複式簿記の場合、科目が借方(左)なのか貸方(右)なのかで現金や経費の増減を表します。

科目を左右に分けることで、取引を2つの面から記録することが出来るようになります。
上の例の場合、仕入という経費が増加して現金という資産が減少したなど

この借方貸方の仕訳が分からずに複式簿記は難しいと感じてしまう人も多いかと思いますが次のポイントを押さえていただければ大抵の仕訳は切ることが出来ますので覚えておきましょう。

複式簿記の借方貸方を詳しく知りたい方はコチラ☞

複式簿記の記帳をするポイント

  • 現金などの資産が
    増えたら借方(左)に資産科目減ったら貸方(右)に資産科目
  • 借入金などの負債が
    増えたら貸方(右)減ったら借方(左)
  • 売上等の収入が
    増えたら貸方(右)減ったら借方(左)
  • 消耗品など費用が
    増えたら借方(左)減ったら貸方(右)
  • この上記の4つのポイントを覚えておけば複式簿記で大抵の取引は記帳できるようになります。

帳簿付けは会計ソフトでするのが一番

最近では会計ソフトが進化していることもあり、単式簿記のように直感的に記帳をしながらも複式簿記の帳簿が自動で作成されるようになっています。
帳簿付けをするなら間違いなく会計ソフトを利用した方が良いでしょう。

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