⚠️ この記事について
この記事は令和8年度(2026年度)税制改正大綱の内容に基づいています。税制改正大綱は政府の方針を示すものであり、国会での審議・成立を経て正式に法律となります。内容が変更される可能性があることをご了承ください。最新情報は国税庁ウェブサイトや税理士にご確認ください。
令和8年度(2026年度)税制改正大綱により、青色申告特別控除制度の大幅な見直しが検討されています。
主な改正案の内容:
- 55万円控除の廃止が検討されている
- 「優良な電子帳簿保存」による75万円控除の新設が提案されている
- 適用開始は令和9年分(2027年1月〜)の予定
この記事では、税制改正大綱で示された変更案の内容と、仮に実施された場合に備えて今からできる準備について解説します。
① 現行制度(2024年・2025年分)の確認
まず、現在確定している青色申告特別控除制度を確認しましょう。
| 控除額 | 要件 |
|---|---|
| 10万円 | 青色申告+簡易簿記 |
| 55万円 | 青色申告+複式簿記+貸借対照表・損益計算書の作成 |
| 65万円 | 55万円の要件 + ①e-Tax提出 または ②電子帳簿保存 |
重要:上記は2025年分(2026年3月申告)まで確定している制度です。
② 税制改正大綱で示された変更案(令和9年分〜の予定)
令和8年度税制改正大綱では、以下の変更が提案されています(※国会成立前のため確定ではありません)。
変更案の概要
| 控除額 | 改正案の内容 | 現行との違い |
|---|---|---|
| 10万円 | 変更なし(青色申告+簡易簿記) | 現行維持 |
| 55万円 | 廃止の方向で検討 | 廃止の方向で検討 |
| 65万円 | 複式簿記+貸借対照表・損益計算書 + 電子申告または電子帳簿保存が必須化 | 電子化が必須に |
| 75万円 | 65万円の要件 + 優良な電子帳簿保存 | 新設が検討 |
適用時期(予定):令和9年分(2027年1月〜12月)の所得から
📌 この改正案が成立した場合の影響
現在、紙の帳簿で記帳して55万円控除を受けている個人事業主は、何も対応しないと控除額が10万円に減少する可能性があります。
年収500万円の場合の影響試算:
- 現在(55万円控除):約16.5万円の節税
- 改正後対応なし(10万円控除):約3万円の節税
- 差額:約13.5万円の影響
ただし、e-Tax提出または電子帳簿保存に対応すれば65万円控除、優良な電子帳簿保存なら75万円控除を受けられる予定です。
③ 「優良な電子帳簿保存」とは?(改正案ベース)
改正案で新設が検討されている75万円控除の要件となる「優良な電子帳簿保存」について説明します。
優良な電子帳簿保存の主な要件(案)
- 帳簿の電子保存:仕訳帳・総勘定元帳などを電子データで記録・保存
- 記録の適時性:取引後速やかに記帳すること
- 検索機能の確保:取引年月日、金額、取引先名で検索できること
- 訂正削除履歴の保存:帳簿の訂正・削除履歴が残ること
- 帳簿間の相互関連性:仕訳帳と総勘定元帳などの整合性確認
- システム書類の備付け:システムの仕様書・操作説明書の保存
クラウド会計ソフトの活用
主要なクラウド会計ソフト(マネーフォワード、freee、弥生など)は、電子帳簿保存法の要件に対応する機能を備えています。
ただし、重要な注意点:
- ⚠️ ソフトを使うだけでは不十分な場合がある
- ⚠️ 適時の記帳、適切な運用が必要
- ⚠️ 具体的な運用要件は法律成立後に明確化される見込み
④ 今からできる準備(改正の有無に関わらず有益)
税制改正が実施されるかどうかに関わらず、電子化への対応は確定申告の効率化につながります。今から準備しておくと良いことをご紹介します。
準備1:クラウド会計ソフトの検討
メリット(改正の有無に関わらず):
- ✅ 記帳作業の効率化(銀行・クレカ連携で自動仕訳)
- ✅ 計算ミスの削減
- ✅ リアルタイムで経営状況を把握
- ✅ 確定申告書類の自動作成
- ✅ 現行制度でも65万円控除の要件を満たしやすい
主要なクラウド会計ソフト:
- マネーフォワード クラウド会計:UIが見やすく初心者向け、月額2,980円〜
- freee会計:簿記知識不要の設計、月額2,948円〜
- 弥生会計オンライン:サポート充実、初年度無料
準備2:e-Taxの利用開始
現行制度でも65万円控除の要件であり、今から慣れておくメリットがあります。
必要なもの:
- マイナンバーカード
- ICカードリーダー(またはマイナンバーカード読取対応スマホ)
- e-Taxの利用者識別番号
準備3:記帳習慣の見直し
改正案では「適時の記帳」が重視される可能性があるため、以下を意識:
- ✅ 取引発生後、早めに記帳する習慣をつける
- ✅ 領収書やレシートを溜め込まない
- ✅ 月次で帳簿を確認する
⑤ よくある質問(FAQ)
Q: 税制改正大綱の内容は確定していますか?
A: 確定していません。税制改正大綱は政府の方針を示すものですが、国会での審議・成立を経て正式に法律となります。内容が変更される可能性もあります。
Q: 2025年分の確定申告(2026年3月)はどうなりますか?
A: 現行制度のままです。55万円控除、65万円控除ともに利用可能です。改正案が成立しても、適用は令和9年分(2027年1月〜)からの予定です。
Q: 今からクラウド会計ソフトを導入するメリットはありますか?
A: あります。改正の有無に関わらず、記帳の効率化や現行制度での65万円控除の要件を満たしやすくなるメリットがあります。また、仮に改正が実施された場合もスムーズに対応できます。
Q: 税理士に相談した方が良いですか?
A: 推奨します。特に現在55万円控除を受けている方、売上規模が大きい方は、自分の事業に最適な対応方法を税理士に相談することをおすすめします。
まとめ:不確定な部分はあるが、電子化の流れは確実
令和8年度税制改正大綱で示された青色申告特別控除の変更案は、まだ確定していません。しかし、以下の点は明確です:
- ✓ 税務のデジタル化は国の方針として推進されている
- ✓ 電子帳簿保存法の要件は段階的に厳格化されている
- ✓ e-Tax利用者は年々増加している
そのため、改正の有無に関わらず、電子化への対応を進めておくことは合理的な選択と言えます。
特に現在紙の帳簿で55万円控除を受けている方は、以下の対応を検討してください:
- クラウド会計ソフトの無料トライアルを試してみる
- e-Taxの利用登録を済ませる(マイナンバーカードの取得含む)
- 税理士に相談して自分に最適な方法を確認する
今日からできるアクション
改正の有無に関わらず、以下の準備は確定申告の効率化につながります:
- クラウド会計ソフトの無料トライアルに登録してみる(使い勝手を確認)
- マイナンバーカードを取得する(持っていない場合)
- 現在の記帳方法を見直し、電子化できる部分を確認する
- 税理士に相談して、自分の事業に最適な対応方法を確認する
📊 確定申告の効率化と将来の税制変更への備えに
クラウド会計ソフトで記帳を効率化
改正の有無に関わらず、今すぐ得られるメリット:
- ✅ 銀行・クレカ連携で自動仕訳 → 記帳作業が月10時間削減
- ✅ 現行制度でも65万円控除の要件を満たしやすい
- ✅ 確定申告書類の自動作成 → 申告準備が格段に楽に
- ✅ リアルタイムで経営状況を把握 → 早期の経営判断が可能
- ✅ 将来の税制変更にも柔軟に対応 → 電子帳簿保存の基盤を構築
💡 おすすめ:マネーフォワード クラウド会計
• 初心者でも使いやすいUI設計
• 電子帳簿保存法に対応
• e-Tax連携もスムーズ
• 30日間無料で全機能を試せる
利用者の声:「確定申告の準備が3日から半日に短縮されました。税制改正のニュースを見て不安でしたが、すでにクラウド会計を使っていたので安心です」(Webデザイナー・35歳)
※ 無料トライアル期間中も全機能利用可能・クレジットカード登録不要(PR)
免責事項:この記事は令和8年度税制改正大綱の内容に基づいて作成していますが、税制改正大綱は国会での審議・成立を経て正式に法律となるため、内容が変更される可能性があります。実際の適用に際しては、最新の税制情報をご確認いただくか、税理士にご相談ください。
参考資料:令和8年度税制改正の大綱(令和7年12月20日閣議決定)※2025年3月時点
